それでも暮らす

お金はないけどきれいになりたい 仕事も欲しい

ブスと呪い

 わたしは美人が好きだ。だって美人だから。

 道を歩けばきらきらと光り輝く粉をまき散らし、電車で扉横に寄りかかれば車内は浄化される。微笑みは砂糖、ため息さえ夏場のミストのよう。

 つまりいるだけで最高。それが美人だ。

 

 ではブスはどうだろう。

 太陽の光に晒されたブスは少しでも蒸発を避けるために背中を丸め下を向き、自分は地面と思い込んで歩く。何もないので笑わない。呼吸はできるだけ控えめに。

 悲しいかな、世界はブスに厳しい。

 

 なんて。美人とブスを対比のように書いたんですが、わたしはブスという言葉があんまり好きじゃありません。いやたしかにブスはいるかもしれないけど。近くに来ただけで「あっコイツやばい」みたいな人はいるけど。まあそれはそれ。多分そういう人たちは自分をブスとも思ってない人だから置いておこう。

 そう。ブスって自覚がある人がブスって言うのが好きじゃないんですよ。特に努力してるブス。頑張ってるのになんで自分を卑下しちゃうんだろう。まあ明らかに毛穴開きっぱで汗もだらだら髪もべたべたしてるようなのが「普通」とか言うのも憚られますけどね。人との会話だと謙遜しちゃうし。そういうのがテンプレみたいなところあるし(なんなら「そんなことないよ~」ていうまでがテンプレ)。

 でもブログとかでいろいろ化粧品を試したり情報収集したり、服もどうしたらいいのか考えている人がブスっていうのはすごくもったいないなって思ってしまう。そんなに頑張っているのに!?ブス!!??

 

 言葉の魔力というんでしょうか。そういうものは結構あると思っていて、ブスと言えば言うほど自分にブスポイントを加算しているようで、そういう頑張っている人がブスっていうと心配になっちゃうんですよね。自分でブスの呪いかけてない?まあわたしも今めっちゃかかってるんですけど。

 ブスの呪いは、ブスと言っている限りずっと解けることはない。だって自分でかけてるから。そして他の人はセルフ呪いしてる人の呪いを解くなんて滅多にしない。多分、お金払えばしてくれるけど、効果はいまいちだよ。

 なにもしないで呪いを解いてくれるのはファンタジーのプリンセスとプリンスだけ。しかし彼らは美男美女だ。残念だったな、ブス。

 

 ブスをやめたいブスは、自分でブスをやめるしかない。己を磨き、内なる己を倒すのだ!まあ受け入れるパターンもあるけど。(わたしはダークリンクが好き)

 でもブスを受け入れた明るいブスはブスじゃないよね。いや見た目はブスかもしんないけど。顔のパーツとかバラバラかもしんないけど。ブスを受け入れて楽しんでるブスはいいんですよ。

 ブスでいたくない、本当はブスじゃないと思いたいけどブスって人がブスっていうのがよくない。心のどこかで「ブスじゃないよ!」って誰かが言ってくれるの待ってるのかもしれないけど、誰も言わないよ。本当にブスだし、お世辞言ってもいいことないし。

 

 ところでタイトルめっちゃ怖くない? 見たら死ぬぞ!の雰囲気がある。